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学生募集

学生募集

 大学院生の募集をしています。 物理シミュレーションを活用したシステム開発、設計、計算手法、現象解明、コンピュータグラフィックスなどに興味がある人はぜひ受験ください。

 

本研究室で何を学べるか

 流体のシミューレーションを主に行なっています。この応用範囲は広く、例えば防災(津波・洪水など)、船舶や海洋構造物、コンピュータグラフィックス、自動車、化学プラント、家電製品、現象解明に用いることができます。流体シミューレーションの研究では、物理学と数学の力、プログラミング技術、工学的な応用のセンスを磨くことができます。もちろん、研究成果を論文として仕上げる方法も習得できます。

 

卒業生の就職先

 ●平成27年度 修士課程修了者の就職先:
   トヨタ自動車、ドイツ証券

 ●平成28年度 修士課程修了の就職先:
   トヨタ自動車、新日鉄住金ソリューションズ

 ●平成29年度 修士課程修了予定者の就職先:
   三菱商事、他

 ●平成30年度 修士課程修了者の進路:
   野村総合研究所、大和証券、博士後期課程進学

 ●令和元年度 修士課程修了予定者の進路:
   東京海上日動火災保険株式会社、PwC コンサルティング合同会社

 ●令和2年度 修士課程修了予定者の進路:
   ソフトバンク、ヤフー、三菱UFJ国際投信

 

私の指導スタイル

1)雰囲気が大事:
 研究を楽しめる雰囲気になるよう心がけています。私の経験では、人は言われるとやりたくなくなるものです。お母さんが「勉強しなさい」と言うほど、子供は勉強したくなくなるものですよね。大人の大学院生も同じです。できるだけ見守ることにしています。
 学生に興味を持たせるには、教員自身が研究や授業を楽しむ必要があります。人は、他の人が面白そうにやっていることに興味をもつものです。自分が受けてきた今までの授業を思い出してください。難しい内容でも、面白さをを熱く語ってくれる先生の話には興味を持ちますよね。
 研究は、うまくいかないことが多いです。教員自身が研究で多くの失敗をし、それでも「こうするとうまくいかない、という事が分かった」とエジソンのようにプラス思考で挑戦をする。特に私のように若い教員は、そういう姿を学生に見せることも大事だと考えています。

2)進捗確認:
 毎週金曜日の午前に研究室会を開催し、進捗を確認しています。2か月に1度程度、研究室会で進捗状況をプレゼンテーションしてもらいます。その他、毎週水曜日に、25分程度のマンツーマンの研究打ち合わせを行っています。

 <補足(英語について)>
  金曜日に行っている研究室会では、できるだけ英語を使ってもらっています。司会進行は私が英語で行っています。私の英語は、たどたどしく日本語なまりですが、学生に英語を使う機会をできるだけ提供したいと考えています。
  国際会議での研究発表では、英語で話す必要があります。外国からの来客があれば英語が必要です。国際会議の直前に英語の勉強をしようとしても遅いです(私は英語で苦い経験をしました)。毎週できれば毎日の英語トレーニングが必要だと考えています。

3)研究テーマの決め方:
 修士課程1年生にとって、研究テーマを自分で考えることはまだ難しい場合が多いということを学生の指導をしているなかで実感しています。修士課程の2年間という短い間で、学術雑誌に投稿できるほどの成果がでる研究テーマを学生自身が考えることは、大変難しいことです。私は民間企業(機械メーカー、造船所、等)や研究所(JAXA)と共同研究をいくつかしていますので、もし研究テーマに関して強い希望がなければ、共同研究のテーマに取り組んでもらっています。
 ただ、研究テーマについて学生本人に強い希望があればもちろん検討します。研究の面白いところは、自分のアイデアを実現するところにあります。研究テーマ自体がアイデアでもあります。こういう技術があったらいいな、こういう技術があるべきだ、というアイデアをたくさんだして選ぶように指導しています。大学院は、自分のアイデアを実現したり、夢の実現のための実力をつける貴重な時間だと思います。

4)若い教員の良いところ:
 私は41歳(2020年2月5日現在)と比較的若く、また童顔と小柄であることもあり威厳は全くありませんが、そのぶん学生は話しやすいのではないかと自分では思っております。

5)私の好きな説明の仕方
 分かりやすく話すことが好きです。 難しい表現を使わないで、たとえ話を交えながら説明できると喜びを感じます。最近、竹内薫さん(サイエンス作家)の記事(東洋経済ONLINE) を読みました。「わかりやすい伝え方」とは、「相手の脳内に絵(イメージ)を描かせる伝え方」なんだそうです。確かに、竹内薫さんや池上彰さんの話は頭にイメージを描き易いですね。私もそのような説明の仕方を目標としています。
 その他、私の授業では、その講義の目的(今、学んでいることがどのように役立つか)と目標を繰り返し話し、モチベーションをあげるよう心がけています。

東京大学の良いところ

 優秀な学生が多いところが、東大の良いところだと思います。いろいろな学生がいます。コツコツ派の学生から、学習スピードが驚くほど速い学生、海外出身の学生など、互いに刺激を受けながら学んでいます。

 人間も植物と同じで、いろいろなタイプの学生や教員がいるべきだと思います。どういうタイプがすばらしいとは一概には言えませし、同じタイプの人だけがいてもつまらないと思います。各学生が、自分の目指す枝を伸ばし、花を咲かせられるように、またその過程を楽しめるように、手助けをしたいと考えています。